街はトワイライ

CD屋トマト先輩の日々

たまらなくグッドバイ

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大津光央 たまらなくグッドバイ 2016

 やっと読了『たまらなくグッドバイ』!なんだろう、おしまいあたり、え??が連発、キウチさん色がやっぱりでてきて、唄ともつながって。しかし入り組んでいる分、確実にもう一度読み返したくなる本。刑事ドラマの聞き込み的、初めて読むような構成だった。山場ラストの内と外、音的な歓声と静寂のコントラスト流石。

 

ブッシュオブゴーストとラテンプレイボーイズ

TALKING HEADS

MORE SONGS ABOUT BUILDINGS AND FOOD (1978) pro:ENO

FEAR OF MUSIC (1979) pro:ENO

MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS (1979-80) BYRNE+ENO

★REMAIN IN LIGHT (1980) pro:ENO

 

 

LOS LOBOS

KIKO (1992) pro:Mitchell Froom

LATIN PLAYBOYS (1994) David Hidalgo Louie Perez Mitchell Froom Tchad Blake

★COLOSSAL HEAD (1996) pro:Mithchell Froom Tchad Blake

DOSE (1999) David Hidalgo Louie Perez Mitchell Froom Tchad Blake

THIS TIME (1999) pro:Mithchell Froom Tchad Blake

 

 ENO-BYRNE名義の『ブッシュオブゴースト』やっぱり面白いなと思いつつ、ふと私の好きなラテンプレイボーイズと近いものを感じたので検証。『ブッシュオブゴースト』も『ラテンプレイボーイズ』も主要メンバーとプロデューサーとのバンド外活動である点。実験性。その後のバンド作品★(どちらも名作とされる)への影響。『ブッシュオブゴースト』はリリースは82年だが、録音は79-80年であったということでもかっちりはまった。

JICO

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 はじめてのJICO。あまりに消耗品なので、なるべく安くと思ってはじめて注文したのですが、届いてみたら全体的に「丁寧」で、日本製のものってこうだったよなあと、ちょっと感動しつつ思い出した。音もいいような。最近の純正SHUREのあまりに簡素なパッケージに驚いていたのでなおさら。純正ってなんだろう。これで耐久性はどうだろうか使ってみます。いろいろ考えた。

shop.jico.co.jp

愛と憎しみの新宿

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平井玄 『愛と憎しみの新宿』 2010

 

 ぞっこん酒井隆史。からの対談していたのがこの著者だったので手に取った一冊。夏目漱石からベルクまで。新宿というよりもう現代の、資本主義的ヒエラルキーの巨大化といったもう基礎的なことがやはり気になってしまった。昔はみんなが社長だった。個人経営の店がなくなっていく時代。いきつく問題はどうしてもそこになってしまう。そういう意味でも豊田さんのインストアライブで知った「ベルク」について興味がわいた。しかしジャズマンたちもそうだが、行きつけの場所にそういった「ユーメージン」が居る、という環境は、環境こそが東京だなと思った。そのジャンルを動かしている人物が肉眼で見える街で成長するというのはものすごく刺激的だろう。生まれが東京という人々の気持ち。

 

犬の記憶 終章

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森山大道 『犬の記憶 終章』 2001

 

 ふと手に入れた本だが森山大道がこんなに文章が書ける人だなんて。驚きと嫉妬のような(なぜに)感情。かっこよすぎるというかなんというか。文章だけでも充分じゃん!というか。日本のストリートフォトと言えばダイドーではあるはずで、だからこれまでどこかしら避けてきたところがある。強烈だから影響されたくない、こっち系ではやりたくない、でも惹かれる感覚。寺山修司との接点など、知らなかったので興味深かった。やっぱり少しだけまたカメラを持って街へ出たくもなるが、しかし街を撮るには厳しい時代になってきた。そのあたり写真家はどう考えているんだろう。