街はトワイライ

CD屋トマト先輩の日々

BLADE RUNNER MAIN TITLES

 こんなところでかなり基礎となるべき「MAIN TITLES」って一体何ぞや問題が勃発。かなり統一されてきつつある楽曲名の中でも意外にまだ混乱している様子があるので、私的見解。そもそもヴァンゲリス本人に聞かないと、いや聞いても真実はわからないのかもしれないが。

 ・「PROLOGUE」

 ・「MAIN TITLES」

 ・「LOS ANGELES NOVEMBER, 2019」

この3曲は別であると考える。初出典は『OFFWORLD盤(1993)』だと思われる「LOS ANGELES NOVEMBER, 2019」というタイトルの曲の存在がさらにこの問題をややこしくしている原因。

 

 映画に沿って説明すると、はじまりは「LADD COMPANY LOGO」→タイトルとキャスト、レプリカント解説の「PROLOGUE」→ドラが鳴り映像がスタートする「MAIN TITLES」ここまでの流れ。その後にリオンの検査のシーンへ。デッカード登場→ホワイトドラゴンでふたつで充分→ガフ登場し連行、この後スピナーでロサンゼルス市警へ向かうシーンの音楽が「LOS ANGELES NOVEMBER, 2019」である。はずだ。※この曲は「SPINNER ASCENT」と表記されることもある。

 

 さらにこの後、またデッカードとガフがスピナーに乗ってタイレル社に向かうシーンの曲は「MAIN TITLES」の別バージョン(半音高いらしい)。

 

f:id:cdya:20191029200309j:plain

LADD COMPANY LOGO

f:id:cdya:20191029200339j:plain

PROLOGUE

f:id:cdya:20191029200403j:plain

MAIN TITLES

f:id:cdya:20191029200425j:plain

SPINNER ASCENT (LOS ANGELES NOVEMBER, 2019)

 つまり。オープニングのバーンと"LOS ANGELES NOVEMBER, 2019"の文字が出るシーンの音楽は、「LOS ANGELES NOVEMBER, 2019」と呼ばれるではなく、 それが「MAIN TITLES」という曲である。という見解。なぜこの曲をそう呼び始めたのかわからないが、「SPINNER ASCENT」とする方が適切である。

OFF WORLD盤 (1993)に記載されてるサントラが出ない理由。

OFF WORLD盤 (1993)に記載されてるサントラが出ない理由。

The cover booklet that comes with this CD has several pages of text and photographs concerning the film and soundtrack. It states in the booklet that the original soundtrack was unreleased because of a conflict between Ridley Scott and Vangelis over non-Vangelis composed source material.

 このCDに付属している表紙の小冊子には、映画とサウンドトラックに関するテキストと写真が数ページあります。 小冊子には、リドリー・スコットヴァンゲリスヴァンゲリス以外の作曲ソース素材をめぐって対立するため、オリジナルのサウンドトラックがリリースされていないと記載されています

BladeZone: The Online Blade Runner Fan Club

 

 ここに書かれている内容はニューアメリカンオーケストラ盤のライナーに書かれたふたつとはまた違う理由なので、いろいろ考察できて面白い。「ヴァンゲリス以外の使用楽曲」つまりは「Ogi No Mato」なり「Pompeii 76 A.D.(aka Bicycle Rider)」などを指しているのだと思われるが、ヴァンゲリスが「If I Did't Care」の代わりにとてもよく似た、でも全く違う秀曲「ONE MORE KISS, DEAR」を作りあげたことを考えると、ブレードランナーの世界に他人の曲を入れられるなんてかなり屈辱的だっただろうことは想像できる。

VANGELIS BLADE RUNNER

<1989 THEMES>
01 END TITLES 4:58
08 LOVE THEME 4:56
11 MEMORIES OF GREEN 5:39 (from "SEE YOU LATER") ←◎


<1994 BLADE RUNNER>
01 MAIN TITLES 3:42
04 RACHEL'S SONG 4:46
05 LOVE THEME 4:56
08 MEMORIES OF GREEN 5:05
11 END TITLES 4:40
12 TEARS IN RAIN 3:00


<2012 THE COLLECTION>
DISC1
03 END TITLES 4:53
12 MAIN TITLES 5:32 ←◎ (Prologue + Deckard Esper Monologue + Main Titles + Spinner Ascent)
13 TEARS IN RAIN 3:02
DISC2
01 RACHEL'S SONG 4:47
03 LOVE THEME 4:54
08 MEMORIES OF GREEN 5:04

 

1989年コンピ フェイドアウト無しメモリーズオブグリーン(アルバムSEE YOU LATER版)
1994年盤はやはりかなり編集されたイメージアルバムと言える。
2012年コンビ 5:32ロング版メインタイトル!

 

 ※特記すべきは2012年2枚組コンピレーションに収録されている「MAIN TITLE」!何も記載されていないながら、1994年版より2分近く長いバージョンで初?オフィシャル収録と思われる。しかしやはり完全なサントラ盤ではなく、中盤からデッカードのセリフあり。→つまり映画で言うと冒頭カンパニーロゴの後からクレジット~レプリカント説明部分"Prologue"2分がちゃんと収録されているバージョンである。

 

f:id:cdya:20190924205301j:image

平成の邦楽30枚

89 THE TIMERS 「THE TIMERS

90 たま 「さんだる」

91 上田現 「コリアンドル」

92 カステラ 「よくまわる地球」

93 BUCK-TICK 「darker than darkness」

94 渡辺勝 「FADELES S」

95 石野卓球 「DOVE LOVES DUB」

96 サニーデイサービス 「東京」

97 「クーロンズゲートサウンドトラック

98 キリンジ 「ペーパードライヴァーズミュージック」

99 スーパーカー 「JUMP UP」

 

00 早川義夫 「歌は歌のないところから聴こえてくる」

01 山葉 「弓になって」

02 小沢健二 「Eclectic」

03 ソークワクチン 「ロックエジプト」

04 豊田道倫 「SING A SONG

05 RATN 「RATN」 

06 yumbo 「明滅と反響」

07 松任谷由実 「seasons colours」

08 大槻ケンヂと絶望少女達 「かくれんぼか鬼ごっこよ」

09 戸張大輔 「ドラム」

 

10 泊 「唄声の港」

11 NONCHELEEE 「LUV T愛X$ON」

12 ペガサス 「呪われた世界」

13 佐野千明 「屋上の終集合曲集」

14 あがた森魚 「浦島64」

15 Phew 「ニューワールド」

16 EMERALD FOUR 「I Want To Be A Saint」

17 ZOMBIE-CHANG 「BANG!」

18 千紗子と純太 「千紗子と純太と君」

19 ?

 

選考基準 ◎年に1枚すぐ思い浮かぶ作品 ◎手元にあり今も聞く作品

パノラマ島へ帰る

f:id:cdya:20190414112706j:image

01 パノラマ島へ帰る

02 サンフランシスコ

03 最期の遠足

04 23の瞳

05 電波Boogie

06 ビッキー・ホリディの唄

07 アメリカン・ショートヘアーの少年

08 詩人オウムの世界

09 航海の日

10 また会えたらいいね

11 星の夜のボート

12 お別れの日

 

ビデオ『筋肉少女帯 at 武道館』を見返して、私にはやはりこれが原点だなと再確認。1990年当時はもちろんVHS、動いている筋肉少女帯を見たのはたぶんこれが最初ではなかっただろうか。昔のモノ(パッケージ)にはそういう強い思いが込められている。そのライブのセットリストを軸に再構成。平成。

2019.3.30 筋少ナイト カルトクイズ

f:id:cdya:20190401122013j:plain


2019.3.30土

那覇 BAR MOON FLOWERS

7年ぶりの「筋少ナイト」

にて出題した筋少カルトクイズ&カルトソング原稿です。

 

 

【 80年代の筋肉少女帯 5問 】


筋肉少女帯の前のバンド名は筋肉少年少女隊ですが、さらにその前のオーケン/内田が中学生時代にやってたバンド名は何?


■そのドテチンズのレパートリーが原曲になっていてそれがクレジットにも残る筋少の曲とは!?(空手チョップは負けないぞ)


■ほとんどのレア曲が収録された『ナゴムコレクション』にも入っていない、傑作コンピ『子供たちのCity』(1987)のみに収録のレア曲とは?


■さらにどこにも音源化されていない、未だ未発表のインディー時代の曲とは?(「ドリフター」はレコードに収録)


■アルバム『80年代の筋肉少女帯』には珍しいインストヴァージョン?のライブ音源が入ってますが、その曲は何?

 

【 90年代の筋肉少女帯 8問 】


■エディ脱退後、橘高/本城が揃った第22期筋少、そのメンバーで最初に録音され音源化されたCDは何?


■『サーカス団パノラマ島へ帰る』時、合宿中の山中湖に住み着いていたマスコット的、クレジットにも載ってる犬の名前は?


■「断罪!断罪!また断罪!!」あたりに大槻がカバーしたいと提案したが、やるなら俺はバンド辞める!と橘高が反対し実現しなかった曲とは?


■「暴いておやりよドルバッキー」はシングル化に伴い歌詞が大幅に変えられたが、元のタイトルは何??


■1994年NTTのCM用に書き下ろされ、復活後の『大公式2』(2008年)に初収録されたレア曲のタイトルは?(「NTTサンクスフェア」1994夏CMソング)


■アルバム『SAN FRANCISCO』収録のマイナー曲「人間のバラード」に参加~本人もカバーし自身のCDにも収録した大御所とは誰?


■最初に脱退したのは実はドラマー太田明。彼が作曲した筋少の曲は5曲あります。すべて挙げよ。


■凍結後1998年「80年代の筋肉少女帯」という名義で唯一のスタジオ音源を残していますが、そのタイトルは?大槻/内田/三柴/ベラ/友森/ポンプ

 

【 再結成 5問 】


■再結成ライブ、その一曲目は!?

2006年12月20日/リハビリバンドK →「モーレツア太郎」新宿ロフト
2006年12月23日/追加公演→「くるくる少女」リキッドルーム
2006年12月28日/中野サンプラザ「THE・仲直り!復活!筋肉少女帯 サーカス団パノラマ島へ帰る’06」→「トゥルーロマンス」

■その復活ライブで、オーケンは会場を見回し、古くからのファンのことを形容詞してなんと呼んだ?


■オリジナルメンバーにドラムがいない復活後の筋少。これまでいろんなゲストドラマーが招かれたが実際に叩いたことがあるのは?
ルナシーの真矢/BUCK-TICKのヤガミトール/ユニコーン川西


■再結成ベストの『パーフェクトベスト』にかなーり久々に江戸川乱歩ワードがタイトルに、それは何?


■最新作『ザ・シサ』のジャケットは、筋少過去曲の一場面を描いてることが判明しましたがその曲とは?(サハラ砂漠で狂ったネコの反復横飛びを見るが如し!)

2019.1.14 知久寿焼

f:id:cdya:20190123114540j:plain

2019年1月14日(月・祝)

CD屋LEDGE店

知久寿焼ライブ

 

【一部】

電柱(でんちう)

ここはもののけ番外地

らんちう

ロシヤのパン

月ろけっと

月がみてたよ

あるぴの(ウクレレ

きみしかいない(ウクレレ

きこえないうた

 

【二部】

セシウムと少女

学習

みもふたもないうた

いちょうの樹の下で

いつでもどこでも(with中川樹海)

ねむけざましのうた(with中川樹海)

ひとだま音頭(with中川樹海)

おるがん

金魚鉢

電車かもしれない

 

【アンコール】

ハートランド(with中川樹海)

死んぢゃってからも