街はトワイライ

CD屋トマト先輩の日々

9.3

立川談春 「明烏」 平成17年

志ん朝居残り佐平次

 

偶然立て続けに「明烏」。最初に聞いたからってのもあるんだろうけど、いや、やっぱり志ん朝のが全然面白い。笑いというものはとどまらず時代によって絶えず移ろってゆくもんだろうで、話も古典とはいえ現代風に現代風にしていかざるを得ないんだろうが・・・ 難しいものだ。ならば、どこが一番いい時代なのかというところだが、志ん生だとやっぱり古過ぎるところもあり。少しの懐かしさ(古典)を残しつつも白けないほどの現代的言葉を用いるのは、平成の今の聞き手からするとやっぱり志ん朝という感じになるのかもしれないとも思った。 いや、、時代というよりやっぱりその人の持つ落語への考え方なんだろうが。踊りを復活させたり、(その動画を先日みたが)、程よい保守的な頑固さをちゃんともっていたのじゃないかなと考える。

保守と客受けとのせめぎあい。

まだまだ聞いたばかりで語ってしまってお恥ずかしいが、そんなことを考えた。

しかし談春は、上手だなあと思う。今、見てみたい、見ておきたい噺家