街はトワイライ

CD屋トマト先輩の日々

あがた森魚『浦島64』

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ラストナイトもカンパリロック飲みながら、まどろみながら転がってブックレット読みながら聴いていた『浦島64』。もう何度も聴いたけど、最後の曲が心地よすぎてそのままCD終わらないでほしい気分と、反して消えるようにふっと終わるエンディング。そのまま空へ。

 

聴いてると色々思い込み上げてしまう。これは集大成なんじゃないか。あがたさんの、というのももちろん、色々な意味で、邦楽の、ポップソングの集大成。以前レビューには「知らないうちにぐあーっと包まれて星空高く連れて行かれてるような音楽、そして人物。」と書いたが正にそうで、、こんなに濃密でありつつも同時に隙がある作品が作れるのかーという感動。内容は意味不明な部分も多いけど、そこが重要で、それゆえのどこまでもふくらんでくイメージ、答えを言わないということ。ぶっとんでて、こりゃーあがたさんには追いつけないなあと思っても、横見るとすぐ隣でニコニコ笑ってる感覚。この域に達するには、かなりのものがいるんじゃないだろうかと考え、これまでの40年間、歌って作品を作り続けてきたからこその。このもう仙人のごとき領域。子ども仙人。仙人少年。42枚目にして最高傑作を作るかっこよさ。もうあがたさんに歳の事は関係ない。

 

「このアルバム全体が哀愁や郷愁が寂しいものにならないように気をつけました(窪田)」

サウンドの流れがほんとすばらしい!星空の遊園地!だからこそ別れるのが寂しいのです。

浦島フィッシング~

 

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