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街はトワイライ

CD屋トマト先輩の日々

雨やどり

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半村良 『雨やどり』 1975

 

どうやらこの「ある男を軸にそこに集まる人々をひとり一話づつで書く」という手法は副題やあとがきにあるように、川口松太郎『人情馬鹿物語』を下地にしているようだが、とてもいい描き方だなと思った。話ごとに主人公が変わりつつ、さっきの主人公が次の話でちょいと登場したり、8篇の短編が集まって、=新宿で生きる8人の暮らしを描くことで、その街の雰囲気だとか匂いだとかを焦点をしぼりつつ魅せるような・・・ (この手法は写真を撮る時によく頭に描くものと近い)

しかし第一話のオチ(?)があまりにも荒唐無稽すぎて、はあ??と読むのやめようと思ったが、やめずによかったし、この著者はSF関係で有名な方のようで・・・一気に読めてなかなかよかった。男と女とネオンと。新宿か。