黒岩重吾 『飛田ホテル』 1971
なかなか探せなくてやっと見つけ、読んだ。出てくるのは飛田、釜ヶ崎、天王寺・・・あのあたりを舞台とした男と女のミステリー?何かしら過去を背負っている女性が中心となる物語だが、なんというか読んだ後の残り香としては、残るのはどっちかというと男性の香りのような、そういうテイストだった気がする。男の読み物ってことだろうか。姉妹だったり障害だったり、マロニエ堂の歌を時折思い出した。
そう、この本を探していたのは、豊田さんが好きな本として挙げていたから。もう無くなってしまったんだろう、この3月には探せなくなってた萩之茶屋近辺の古本屋でこんな文庫本並んでいたような、並んでる様はしっくりくるな。