街はトワイライ

CD屋トマト先輩の日々

浅草十二階

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細馬宏通 『浅草十二階』 2011

 

 結局一番私が目を輝かせたのは別日記に書いた、序文的な大阪についての話だった。だけだった。風船の話、仁丹塔も楽しかったが、やっぱり、、、この著者の視点が私の見たいとことはずれている気がして、細かく(しかも執拗に)迫るのはそこなのかぁ・・・という箇所がひたすら続いた本であった。この気配はだいぶ以前、ドミューンで氏が『うたのしくみ』に関連してユーミンの何かの歌についてだったか、迫っていた時にすでに感じていたことだったので、やっぱりそっかーという今回の読後の感想。本の半分くらいが凌雲閣というより「パノラマ」についての話だったのもあったし、あまりわくわくしなかった。