街はトワイライ

CD屋トマト先輩の日々

旧盆特集

ウチナームン5枚

 

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里国隆 『路傍の芸』 1999

奄美だしちょっと別モノの感じもするけど、でもこのライブというかフィールドレコーディング盤は1982年の「平和通りの音」まで記録されていてとてもよい。82年。道で座ってる里国隆をたぶん自分も目にしていたことだろう。その記憶は無いが。音での記憶。録音者であり製作者の宮里千里さんの本屋「宮里小書店」(栄町)で新品並んでるのを見かけたのでぜひそこで。

 

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大工哲弘 『蓬莱行(ほうらいこう)』 2003

オフノートからの大工さんジンタシリーズの集大成的作品。2枚組かつオフノートオールスターズ参加してるし、しかし1曲目のオクノ修さんのカバー曲「ハートランド」がよすぎて泣いてしまう。「ハートランド」ではじまり沖縄、琉球、LOOCHOO、ほほえみの島から大和、台湾通って最後はミルトンナシメントの「トラベシア」まで。船はゆく。

 

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喜納昌吉&チャンプルーズ』 1977

あまりにもハイサイおじさんが広まりすぎてなんというか、もったいないような・・・気にもなるデビューアルバム。聴いてみると確実にびっくりすると思われるこのパワー。解説にボブマーリィの名もでてくるが正にその頃の内地の人たちには衝撃的だったんじゃないだろうか。(沖縄の人たちの反応はどうだったんだろう)。レゲエ、アフロ、土着系ダンス系ならば、ドクタージョンの『GUMBO』聴いてる感覚に近い。

 

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ナビィの恋』 1999

マイケルナイマン+登川誠仁などかなり不思議な作品ながら、当時の大御所が多数参加とても雰囲気があってよい。(しかし林昌さんは晩年、十九の春の声が少し心痛むものが)、その中でなんといっても山里勇吉の「ロンドンデリーの歌」。なんで泣けるのか意味がわからない。とても広い。どこまでも歌が広がっていく。

 

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嘉手苅林昌 『BEFORE / AFTER』 1998

1974年6月 中頭教育会館 独演会。disc2と3の2枚にわたって丸々コンサートが入っているので、MC、というより司会の上原直彦とのお喋りなどが楽しいし、こういう雰囲気(=歌い手のたたずまい)あってのライブだよなーと思う1枚。竹中労氏も出てきてしかも歌まで歌わされるところも聴きどころ。氏の「世界中でこんな歌が残ってるのは沖縄とキューバだけ」との言葉。

 

 

※紹介したCDは残念ながらCD屋商品ではありません。私物レビューとなります。どこかでゲッツ