通天閣
頭が通天閣。
やっと読み終えた。734ページ。
参考文献だけで14ページある。芋づる式にいくつもさらに気になる本があるが、チェックするのに半年はかかるんでは。
感想とはいってもありすぎでそれ書くのにも半年・・・はかからないが、また調べしだい記していきたい。正直、1章と5章意外はかなり読むのにしんどいことが多かった。大正から抜けないし、一体なんの本を読んでいるのだったかわからなくなる内容、迷路と混沌とそれも意図でもあろうが、、、なんというか今までに無い本を。となるとやはりこうならざるを得ない、調べてるうちにこうなってしまったのだろう。『文学界』のインタビューの最後に、今度はもっとカジュアルな感じで大阪を書いてみたいとも話されていたので、それも読みたい。
しかしながら読み終えたあと、何人かの人の顔が浮かぶ。別の場所で通天閣をみあげていた、見下ろしてた人たち。そのような街全体の匂いが感じられたのはやはりよい経験であった。最後のまるでほくそえむかのような、ホラー映画の最後の最後に仲間の目がキラリ!な終わり方もすごかったし、いろいろな意味でぐるぐるまだ回っている。
大島渚『太陽の墓場』をとりあげ、夕陽丘からの夕焼けのシーン「ここでの通天閣は、私の接したかぎりの通天閣の視覚的イメージのなかでもっとも美しいものであるようにおもう。」(P668)とあって、この映画好きにはとても嬉しかった。
我に返って、なんでオレはこんなに大阪のこと調べてるんだろ!って思いもするが、つまりはなぜこんなにここにひきつけられるのか。それを知りたいのかもしれない。