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街はトワイライ

CD屋トマト先輩の日々

バブル文化論

 

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原宏之 『バブル文化論』 2006

 

80年代が気になるのはもちろんその年代の音楽への興味から始まったもので、1975年生まれの私(ここでいう真性団塊ジュニア世代)には、近くて遠い、確かにそこに居たんだけどよくわからない時代という未知への興味である。

読んでみて、そのあたりの音楽を聴いて感じていた印象は、やはりあっていたんだなと思った。あの得体の知れないパワーとアイディアを持つ音楽だけではなく日本が混沌の時代であったようだ。興味そそるアングラ、インディーズという影の部分の隆起というのは、オーバーグラウンドが巨大にそびえ建っていったからこそ影が生まれたという、カウンター的対比。アングラ音楽のことなんかまでこの書にはもちろん書かれていないが、オーバーグラウンドの例え、80sの象徴的雑誌「ポパイ」などメディアによる流行「なうい」の提示、みんな同じ格好・ブランドで満足していたことを思い出すと、その異様さの反動「パンク」が起こっていたはずだと感じられる。70sのパンクは政治的なものだったろうが、80sのパンク(ハードコア?)は文化へのそれだということも、平和なポスト戦後ということが言えるかもしれない。じゃがたらユーミン

 

「ポスト戦後」「グローバル化(画一化)」というごく基本的な単語だけでもイメージつかめたのは良かったし、もう2、3回読まないと難しいのはわからない・・・ しかもちょっと総じて読みにくい文章ではあったので、なかなか入ってこなかった。この感じは妖怪系京極夏彦の文章も同じくやたら文章にカッコや注釈が多くてとまどったこと思い出した。あふれ出る気持ちはわかるが・・・