ジャケットの妙と言いますか、同じ音楽でもその外側のパッケージングでここまで違うというものにこのCDがある。1976年にアメリカで?リリースされたらしい日本音楽集団のいわゆる「邦楽」のアルバムなのだが、タイトルも何も英語表記で、言えば逆輸入盤である。これがこのジャケットも相まって、なんともジパングな不思議な異国感を味わえる。ジャケットはイメージを多大に膨らませる、目に見えない音に色を付ける大事な作品である。
映画ブレードランナーで使われている『Ogi no Mato (扇の的)』は、琵琶の弾き語りで、平家物語の名場面らしいが、その描写の美しさよ。
入日傾く屋島潟 さっと乗り入る海の面?
渡る潮風いと強く 打ち込む波の高ければ
駒のあがきの定まらず ~
Ensemble Nipponia
JAPAN - Traditional Vocal & Instrumental Music
1976