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資本主義の終焉と歴史の危機

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水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』 集英社新書 2014

 

それまでの国家と資本の利害が一致していた資本主義が維持できなくなり、資本が国家を超越し、資本に国家が従属する資本主義へと変貌している

水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』p81

 資本主義の発展によって多くの国民が中産階級化するという点で、資本主義と民主主義はセカンドベストと言われながらも支持されてきました。資本が国境を越えられなかった1995年までは、国境のなかに住む国民と資本の利害は一致していましたから、資本主義と民主主義は衝突することがなかったのです。

水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』p81-82

 いわば、グローバリゼーションとは南北で仕切られていた格差を北側と南側各々に再配置するプロセスと言えます。

水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』p89

 途中。