街はトワイライ

CD屋トマト先輩の日々

4.24 昨夜も帰り際に

昨夜も帰り際にブックオフへ寄ったので、また思い出したのは、CDを売ったお金でCD買って、何やってるんだろう俺はということであるが、これはわかりやすい物々交換みたいなものだけど、例えばキャベツ抱えたお客さんが入ってきて、CDを選んで、欲しいCDと引き換えにキャベツを置いていく。そのキャベツで俺は空腹を満たす。お金という紙が間に入ってないだけで、それでもありっちゃーありだよなと思いつつ(ありか?)、元々はそうだったんだよなあという、だいぶ過去へ思考は飛びまくり。何かを売ったり、作ったりする人、職業だけではなかったではあろうが、元々は物々交換でなりたってただろう世の中、俺の作った野菜やるから、その釣ってきた魚をくれといった具合に、それぞれの明確な役割みたいのがあったんだろうなとそういうことをたまに思う。しかもそれはつい最近までそうだったろう。みんなそれぞれの役割があった。

思い出すのは確か映画『24の瞳』の中だったか、もしかしたら自分で作ってる可能性もあるが、こどもらの輪の中で、普段は目立たない女の子がいるが、何か誰かの服がやぶれたかなんかして、みんな困ってるとこに、その目立たない子が来て、ああ、これはここがこうなっとるけん、こうすればいいんじゃ、みたいな的確なアドバイスをするシーンがあって、みんな、ああやっぱ○○ちゃんは●●の子だなあーというような、特にストーリーには関係ないがその場面がとても残っていて。それはでもきっと多くはこどもらの足かせであったんだろうから、職を家を継ぐというようなことは、苦しいことだったことが多いのだろうが、でもそれでも、その人、その家には明確な役割があって、それを皆が尊重していた頼りにしていたという、世の中は、なにか人間が生き生きしてていいなと思ってもしまいます。