街はトワイライ

CD屋トマト先輩の日々

稲泉連『サーカスの子』

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 まず何よりこの本は”れんれん”にしか書けないものだから、とても貴重な一冊であると思う。終わらない祭の中で暮らす人たちと、その祭の灯りが遠のく時。観客はもちろん、そこで暮らす人たちにとっても、サーカスは夢と現の堺にあるものだった。消えかかっているサーカスという文化と重なり、消えかかっている私の幼き日々までも振り返らせてくれるよい読書の時間でした。

 そもそもサーカスジャケのアルバムって他に何があるだろうと探していて偶然見つけた本。「サーカス」やっぱりなんてそそられる響き🎪

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