#Thursday Afternoon
016
Brian McBride
The Effective Disconnect
2010
⭐⭐⭐⭐
8月に亡くなっていたことをつい最近知り驚いたStars of the Lid の1/2ソロアルバム、2枚目にしておそらくラストとなる作品。蜂についてのドキュメンタリー映画『Vanishing of the Bees (蜂の消失)』のサントラとして制作されたようだ。映画をYoutubeでざっと見たが、全編にナレーションがかかった映画なので、正直Brian McBrideの音楽は全く目立っていなかった。
しかしそれに反してこのアルバム自体はとても素晴らしい。Stars of the Lid、特にラストのピンクを好んで聞いていたが、もしかしたらそれよりずっと良いかも。なんでこんなに心地よいんだろう?聞きやすいのだろうか?といつの間にか終わってるアルバムを前に考える。SOTLのピンクもかなりクラシカルな要素が強まっていたが、それはきっとこのブライアン・マクブライドの色だったのだろう、このサントラはさらにクラシック音楽要素が強まっている。SOTLの時の少しシニカルで張りつめていたものが、ふわっと溶けたような、ミニマルなリピートタイプのドローンが薄まったからだろうか、半ば集中すると試練のようだった感覚はほとんど感じられない。いつの間にかアルバム42分が過ぎている木漏れ日のような純粋でやわらかなサウンド、蜂が飛んでいる緑の風景を想いながら。