#Thursday Afternoon
017
Nils Frahm
Music for Animals
2022
⭐⭐
とりあえず星をつけてみたが、リリースから一年経つにも関わらず未だに解せぬ珍しいアルバム。解せぬというのは良いんだか良くないんだかまだわからないという意味であり、CD3枚組という物理的な長さが作品をリピートさせることを困難にしているが、以前夜中にiPhoneのスピーカーで小さく流していたとき急に傑作かも!?のキラメキを感じたのも確か。なんともつかめない。
ネオクラシカル系として紹介されるニルスフラームの作品の中ではかなりアンビエント寄りのアルバムであり、「Music for ~」とイーノでお馴染みのタイトルになっているのも偶然ではないはず。本人のインタビューで、曲を途中で切らなかった(エディットしなかった)的な発言をしており、収録曲は10曲なので通常であればそれぞれをエディットして70分に収まるように1枚のアルバムとして完成させるのだけど、今回はあえてそれをしなかった。ということらしい。全10曲で合計3時間の長尺「実験」作品である。
写真はジャケの1枚のみ、クレジットも激しく最小限で、かなりミニマルなこの3時間に没頭するには手掛かりが少々少なすぎる気もするが、、、しかし相変わらず鈍く輝くような彼のシンセの音色は非常に魅惑的である。